ヘルメットやアイウェアは自分を守るので装着しておきたい
ラフな格好でロードパイクに乗るのも良いですが、やはり専用のウェアやヘルメットを着用した方が格好が良いものです。しかし、ロードバイク用のウェアやヘルメットは、格好だけでなく、空気抵抗や柔軟性も考慮して作られているため、乗り易さも変わってきます
ロードバイクを乗る前に、必ず用意しておきたいのがヘルメットです。道路交通法では、自転車におけるヘルメットの着用は義務づけられていませんが、シテイサイクルなどよりもスピードが出るロードバイクに乗る場合、ヘルメットは必ず着用しましょう。
特に市街地などは車やオートバイだけでなく、歩行者も多いため、事故の確率が増えます。ビンディングペダルに慣れていない時期は急な対応ができないこともあるので、特に気を付けましょう。
ロードバイク用のウェアは、比較的体にピッタリとフィットするタイプです。これには走行時の空気抵抗を軽減する目的があり、素材に柔軟性を持たせることで動きやすくなっています。
ロングライディング時は、寒い時期であっても思いのほか汗をかきます。そのため、速乾性のアンダーウェアや脱着しやすいウォーマー類が便利です。身体の動きに直接影響してくるので、ライディング時の体温調節はとても大切なのです。メンズ、レディースに限らず、様々なウェアがあるので、コーディネートを楽しむこともできるでしょう。
そして、意外と忘れがちなのがアイプロテクターで、走行中はホコリや虫などが飛んでくることもあります。視界が塞がれてしまうと危険なため、用意しておきたいアイテムのひとつです。明るさの異なるタイプが2種類くらいあると、ストレスを感じずに走ることができるでしょう。
ヘルメット
車やオートバイと同じ道路を走り、時には最高速度が60km/hを超えることもあるロードバイク。スピードが出た状態で転倒したり、衝突した場合、車体が軽いためライダーは簡単に放り出されてしまいます。
そこで、ロードバイクに乗るときは、必ずヘルメットの着用をお勧めします。道路交通法において、13歳以上は装着が義務づけられていませんが、頭は体の中で最も大切な部分です。ただでさえロードバイクのウェアは薄く、軽量にできているので、頭ぐらいはしっかりとガードしておきたいものです。
実際に、ヘルメットを選ぶ上で重要なのがサイズです。どのメーカーにも調整機能は付いていますが、正しいサイズを選ばないと走行中や転倒時に外れてしまいます。自分の頭にピッタリと合うものを選びましょう。また、個々で多少の差はありますが、ロードバイクのヘルメットは軽量で通気性に優れているため、重さや不快感を感じることはほとんどないでしょう。
ヘルメットをかぶっているほうが事故に遭う確率が高くなるという説の信想性はともかく、事故に遭ったときにヘルメットをかぶっていたほうが生きていられる確率が高いということは疑いようのない事実である。
ただし、かぶりかたしだいではそのヘルメットの効果も確率もけっこう違ってくる。車にはねとばされるなり、滑って転ぶなりしてどこかに頭を叩きつけられるとき、そのときにまだヘルメットをかぶっていなければ意味がない。
しかし、すぐにスッ飛ばされそうなかぶりかたのライダーはいくらでも走っている。ヘルメットをかぶったら、それで命が助かると考えてはいけない。正しくかぶることが大切なのである。特に女性は、平気でぶかぶかのヘルメットをかぶっていることがあるので気をつけよう。
正しいかぶりかた
正しいヘルメットのかぶりかたは、深く奥までかぶる。
おでこが隠れるようにかぶる。アゴのストラップはきっちり締めることである。サングラスはストラップの上からかけるのがマナーだ。
ジャストフィットするまで……
ストラップの調整などはショップまかせではなく自分でキチンとやろう。ストラップのアゴのところの長さは調整しても、ストラップの二股にわかれている部分の長さの調整はけっこうやってないケースが多い。確かに面倒くさいかもしれないが命に関わる部分なのだから妥協せずに調整し、激しく頭を振ってみてチェックをすること。
頭に合っているか
サイズ選びは慎重に。ヘルメットの正面は眉毛の上に。少しでも違和感があったらNG。1日自転車に乗ると、少しの違和感が我慢できないほどの苦痛になる
デザインはよいか
自分の好きな形であること。
嫌々使っているとそのうち使わなくなる。また、ヘルメットの外装はすべて樹脂で覆われていた方がよい
アイプロテクター
ヘルメットと一緒に揃えておきたいのがアイプロテクター(サングラス)です。強い日差しから日を守るだけでなく、ゴミやホコリ、飛んでくる小さな虫が目に入るのを防ぎます。ロードバイク用はテンプルの部分が曲がらないようになっていたり、外れた場合に落ちないようにバンドが付いているタイプもあります。
構造の違い
サングラスにも様々なタイプがある。一眼レンズ(1枚のレンズ)タイプ、二眼レンズタイプ、テンプルが折りたためるタイプ、テンプルが一体成形のタイプというように用途にあわせて選べるようになっている。フィット感、持ち運びやすさ、レンズ交換のしやすさなどを基準に選ぼう。
レンズカラーの違い
オークリーのレンズカラーは、色調が変わらず比較的明るいグレーレンズと視認性の高いレンズである。
高い木々に覆われた山のなかやトンネルのなかを走ることもあるロードバイクの場合、あまり濃いレンズカラーのものは不向きである
形状の違い
いくら高性能のサングラスでも、自分の顔にあっていなければ意味がない。顔の近くでフィットするものを選ぶことで視界が広く、ゴミや風もまったく入ってこない。
目の悪い人の選択肢
ロードバイク乗りはインテリが多いので近眼は当たり前。視力が悪いままロードバイクに乗るのは論外なので、何らかの視力矯正グッズを使わなくてはならないが、コンタクトレンズの裸眼は無謀……だから、サングラスかメガネは必ずかけることになる。
装着時に違和感はないか
装着時に違和感はないか
ずれやすい、収まりが悪いなど、立って試着している状態で落ち着かないアイウェアは自転車に乗ったら落ちる可能性大。
色は好みでよい
多くのスポーツ用アイウェアで使用しているポリカーボネイドは、ほぼ100%紫外線をカットするので、透明なアイウェアでもUVカット効果はある。
ウェア類
サッカーや野球をする場合に、専用のユニフォームを着るのと同じように、ロードバイクを乗るときにはロードバイク専用のウェアを着ましょう。ロードバイクに似合っていることはもちろんですが、ピッタリとフィットしているため抵抗を軽減できることや、ストレッチ素材が使われているため動きやすく、速乾性、保温性にも優れているなどの利点があります。
ヘルメットとアイウェアを一緒に紹介するということに違和感を覚える人もいるかもしれないが、自転車に乗る時のアイウェアは、目に異物が入らないように保護するためにつける。そして大抵の場合、ヘルメットを被ってアイウェアをつける。
選ぶ際は、「自分顔や頭に合ったもの」、かつ「自分の好きなもの」を探そう。好きなものなら身につけるだけで気分も高揚する。身を守るモノだから常に使ってこそ意味がある。
1人ひとり頭のカタチも顔も違うからこそ、実は、この2つにもフィッティングのセオリーがある。
基本がわかれば、フィッティングなんてカンタンなのだ。
Q.ヘルメットがぐらぐらしちゃいます。ゼッペキだから?
A.まずはニュートラルポジションを出しましょう。
ゼッペキでヘルメットが前に出てしまったり、真っ直ぐかぶれなかったり、深くかぶりすぎてシェルの縁が耳に当たって痛いとか…。ヘルメットで一番気になるのが。収まりの悪さです。これではカッコ悪いばかりでなく、走っているときに気になって仕方ありません。もちろんヘルメットは正しい位置にかぶれなければ、その保護能力も半減です。
この収まりの悪さを感じる原因は頭のカタチとヘルメット内側とのカタチが合っていないから。ヘルメットは不特定多数の人にかぶってもらうため、平均的な頭のカタチを想定して作られているもの。でも、逆にいえば頭のカタチが平均的な人なんて世の中に絶対にいないのです。人の頭は真ん丸ではなくて微妙に、でも確実に凸凹があって、それがヘルメットと強く当たれば痛いし、すき間ができれば不安定になってしまう、というワケなのです。
そんなヘルメットの究極のセオリーは、ニュートラルポジションを出すことにあります。ニュートラルポジションとは、自分の頭と顔の上下左右前後の中心を意識したラインのこと。このラインや交点からヘルメットの各部分が等しい距離になるように、まっすぐ収まるように、かぶれればいいのです。
この考え方をマスターすると、ヘルメットの試着の方も、シェルのカタチのチョイスも、かぶったときの正しい角度も、ストラップの長さの調整に付属パッドの使い方も、すべて同じレベルで考えられるようになりませんか。すべてはニュートラルポジションを出すために。こうしたイメージを持てば、ヘルメットのフィッティングはカンタンです。
Q.ヘルメットにはMTB用とロード用があるんですか?
A.基本的には兼用と考えでよいでしょう。通気孔がたくさん開いた、ハーフタイプの一般的なスポーツバイシクル用のヘルメットは、ロードとMTBで兼用できます。なぜなら頭が熱くなってボーツとしないように設けられた通気孔も、衝撃を吸収してくれるライナー(発泡スチロール状のモノ) も、そしてフィッティングも棊本は変わらないからです。
とはいえ、メーカーによってはロード用とMTB用を分けているところも。基本的には、バイザーが付いているタイプがMTB用と考えましょう。これはトレイルなどで木の枝が顔にかかるのを防ぐためと、土の上で転んだときのため。バイザーがヘルメット本体よりも先に地面に接することで、外れて衝撃を吸収することができるからです。また、バイザーが地面に着くと、そこを支点にヘルメット(と頭)の転がる方向がかわり、エネルギーを分散させてくれます。ちっちゃいバイザーだけど、ちゃんと役に立っているのです。
Q.調整箇所はどの順番で締めればいい?
A.後頭部← ストラップの順で締めましょう。
今どきのヘルメットにはストラップ(あごひも)の他に、後頭部を固定するホールド機能が付いているものがほとんど。こんなふうに、わざわざストラップ以外に調整個所を設けているのも、ヘルメットが正しく機能するようにするためです。
このホールド機能が付いているヘルメットの場合は、後頭部を調整して、頭のハチにサイズを合わせてから、ストラップの長さを調整するというのがフィッティングの正しい順番です。また、ストラップはのどを締めつけない強さで、なおかつ緩まない長さに正しく調節したいもの。個人差もあるけれど、あごの下に指が何とか1本入るくらいが目安です。ストラップの長さ、位置が悪いと、万が一転んだときにヘルメットの衝撃吸収能力が発揮されないばかりか、ヘルメットが脱げてまったく意味がなくなってしまうこともあるのです。
ヘルメットのストラップ外しなんてもっての外です。
Q.レンズカラーが多すぎて何を選べばいいのかわかりません
A.最初のレンズにはグレー系やスレート系がベストです。
フレームやレンズのカタチで自分の顔形にぴったりのモデルを見つけたら、お次はレンズカラーです。「まずはグレーのレンズをオススメします。
オークリーでは、グレー、スレートと呼ばれるもので、こうした色のレンズは景色の色のバランスを変えずに、見たままの色でまぶしさだけを減らしてくれる万能レンズです」特にアスファルトの照り返しがあるロードレースでは、ほぼ100%のユーザレがスレート系を選ぶそう。でも、実際は時間帯、天候、季節で光の見え方はまったく違います。1つのレンズですべてに対応することはなかなか難しいもの。レンズ選びの極意は状況に応じてレンズを変えることにあるのです。
「まずはグレー系を1枚、そしてアイウェアに慣れたらもう1枚がセオリーです。オークリーで2枚目にお勧めしたいのはVR系というタイプです。景色がまぶしくぼやっと見える原因の青色光を抑えます。ですが茶色系の濃淡の区別がつきにくくて目が疲れるなど、人によって色の相性が違うので、2枚目は自分の好みに合わせて選びましょう
Q.1枚レンズと2枚レンズ、どちらを選べばよい?
A.スポーツ性が高まるほど1枚レンズが向いています。「どんなスポーツでも、上手な人は頭が動かず、目線がブレません。それほどスポーツにおいて視線や見える範囲というのは重要なのです。1枚タイプは目と目の間にフレームがありませんので、その視界が広くとれ、ベストですね」
アイウェアブランドはスポーツ用と、ライフスタイルといってファッションやスポーツ観戦用の2 ラインを用意してあるケースがほとんどです。2枚タイプはその普段使いに兼用できるメリットもあるのです。