自転車の日常メンテナンスは必須!使用するべき必要な工具とは
スポーツバイクに乗るのであれば日常のメンテナンスは必須です。
スポーツバイクを購入して、初めて乗車したときの気持ちよさは、おそらく感動的ですらあるはずだ。軽い漕ぎ味に驚き、ひと漕ぎごとに想像以上に進むことには衝撃を受けるにちがいない。
もちろん何度も乗るうちにその感覚に慣れてくるということはあるかもしれないが、やはり通常の自転車とは一線を画す性能は、日々の乗車のモチベーションになるはずだ。
しかし、自転車もメカニカルな工業製品である以上、使用するごとにパーツの汚れや磨耗が進んでいくことは避けられない。言い方は悪いが、購入した瞬間が性能のピークであり、以降はごくゆるやかに走行性能が落ちていくというととだ。しかし、それをただ黙って見ているのではなく、自分の手で下降曲線を食い止めることはできる。
それがメンテナンスだ。メンテナンスとは何も、様々な工具を使った大掛かりなものばかりではなく、ちょっとした道具でできる簡単なものもあるのだ。ちょっとした手間をかけてあげることで性能の維持はじつに簡単に実現できる。自転車ビギナーでも手を入れられる場所はどこなのか、まずはメンテナンスができるポイントの把握から始めてみよう。
空気の入れ方
これまで乗ってきた自転車との違いに戸惑う意外なポイントがここ。スポーツバイクは、注入口であるバルブの形状が通常の自転車と異なっている。慣れてしまえば簡単なので最初に覚えてしまおう。
パンク修理
パンク修理ができるようになれば立派なスポーツバイク乗りと言っていい。通常のパンク修理の他に、タイヤの取り外し方、チューブの交換の仕方を覚えておけばメンテナンススキルは大きく上がる。
注油の仕方
機械油と言えば556というイメージのある人は多いかもしれないが、自転車専用のオイルを注してあげるのが正しいお作法だ。さらに、注油前のチェーン洗浄がパーツの寿命を飛躍的に伸ばす。
雨の後
雨天時の走行後、マシンは思った以上に汚れている。通常のメンテナンスとは別に特別なケアをしておけば、つぎの乗車時にもストレスなくクルージングすることができるはずだ。
定期的な洗車も大切
ロードバイクのコンディションを良い状態で長く保つには、室内保管が原則です。しかし、保管スペースの問題により、必ずしも室内で保管できるとは限りません。
屋外で保管していたり、雨に降られてしまうと汚れやすく、また走行中には、排気ガスやホコリがフレームや各部のグリスなどに付着して、徐々に汚れてきます。この汚れをそのまま放置しておくと、しゅう動部分の油分が固まってスムーズに動かなくなってしまうのです。
そこで定期的な洗車が必要となります。基本的な流れはまず、全体を洗剤で洗い、その後に各部の汚れを落としていきます。ロードバイクにはディレーラーやブレーキなどの細かいパーツが付いているので、場所に合わせて使用するブラシや工具を変えると効率よく進めることができます。洗車は、メンテナンスの必要な所や消耗品のチェックを含め、パーツ本来の性能を取り戻すためには欠かせない作業です。
その他にもタイヤの指定空気圧を保っている限り、パンクの頻度は他の自転車(シティサイクル、クロスバイク)と大差ないです。
圧力計付き空気入れを使用して空気圧を管理しましょう。
適正な使用であれはそんなに簡単にホイールが痛むこともありません。
自分でやるべき最低限のメンテナンスは、濡れないところに保管すること。上記の空気圧管理。チェーンへの注油です。
その次がブレーキや変速のワイヤー調整、ブレーキの片効き調整です。使用していくうちには必ず必要な事態になります。
あとはチューブ交換も自分でできるようになりましょう。
これらができないと出先でトラブルになったときにショップが助けに来てくれない限りお手上げ状態です。
頻度は低いですけど、ホイールやペダルの回転が鈍くなってきたらベアリング周辺のグリスを入替えることでウソのように滑らかに回るようになります。
メンテナンスはショップにお任せというのも選択肢の一つではありますが、自分で整備した自転車に乗るほうが楽しさも大きいです。
メンテナンスには整備用のスタンドがあると便利です。
軽快な走りを維持するために自宅メンテナンスは必須
自宅で行なうメンテナンスで注意したいのは、最初から「あれもこれも」とやりすぎないようにすること。多くを望めば必要になる工具や消耗品も増えるし、金額的な負担も増してくる。
自分が自転車にどれだけランニングコストをかけられるのかも考えて、段階的にやれることを増やしていくのがいいだろう。ちなみに、紹介する基本メンテナンスに限れば、必要な物はそれほど多いわけではない。まずはここをベースに、少しずつ手を広げたり、高価なものを選んでみたりといったベースアップをしてみるのがいいだろう。
一方で、たとえばメンテナンスをすべて購入店のスタッフに任せるというオーナーもいるかもしれないが、タイヤの空気圧は日々下がり、オイルも走行のたびに減っていってしまうので、そういった点に関しては自分でこまめに対応していかなくてはいけない。
さらに、ロングライド時にトラブルが起こる可能性を考えると、基本的なメンテナンス技術を習得しておくにこしたことはない。また、注油場所に関する知識など、やってはいけないことを覚えておくのも大切だ。
下記は主に必要なメンテナンス工具をあげてみました。
チェーン用潤滑油
チェーンに注すオイルはある程度粘度の高いものが好ましい。高速で回転するチェーンの場合、粘度の低いものだとすぐに飛び散ってしまうからだ。ただし、異物も付着しやすいため、メンテナンスの頻度は上がる。
その他潤滑油
ディレイラーやシフター内部、ブレーキワイヤ一部分などの注油に関しては、マルチに使えるオイルで対応するといいだろう。防挨・防錆コーティング効果のあるシリコンスプレーは便利で使いやすいためオススメ。
クリーナー・ブラシ
チェーン部分の洗浄に便利な専用ブラシは1本持っておきたい。そのほか部位別に大きなもの、小さなものとあると便利だが、自宅にある使い古した歯ブラシや、着なくなったTシャツなどをウエスとして活用するのもありだ。
工具
本格的な整備やパーツ交換を行うなら専門の工具がいくつも必要になるが、サドル位置などちょっとした調整であれば六角レンチとドライパーがあれば事足りる。自宅用と携帯用の2種類を用意しておこう。
自転車ワックス
主にフレームに使用します。汚れも落ちて、艶も出ます。
最近のロードバイクは、昔の物に比べて、六角レンチだけで作業できる部分が増えて、必要な特殊工具はかなり少なくなっています。
例えば、ペダルやクランクの脱着、ヘッドパーツの玉当たり調整などは、安物でなければ六角レンチだけでできるようになった物が多いです。
洗浄剤
ホームセンターで300円程で購入。金属部分のホコリや、チェーンの油等を吹き飛ばしてくれます。安いので大量に使いますね。
使用後はカピカピになりますので、チェーンにはオイルをさしてください。
グリス
SHIMANOの純正グリス
自転車ショップに行けば大抵あります。
パンクセット
代えのチューブ、携帯ポンプ、サドルバッグ(代えチューブを入れる)、タイヤレバー
が必要です。あとはパンク修理キットでパンク修理して使ってますね。
工具セット
六角レンチ一式、ペダルレンチ
あとは、BB工具やスプロケット工具、ハブスパナ、チェーン切り、ワイヤーカッター
頻繁にメンテナンスをなさるのであれば、恐らく、セット物の工具では、精度や耐久性の面で不満が出て、すぐに買い替える事になってしまうと思います。
ダメな工具を使っていると、工具だけではなく、パーツの方も壊してしまう原因になります。
それだったら、当面はいい六角レンチを一通りとドライバーだけ揃えておいて、あとは必要になったら単品の工具を買いそろえた方がいいような気もします。
あと、意外と便利なのが、ちょっと良さげな多機能の携帯工具です。
工具は正しい使い方がわからないとパーツを壊したり、走行中に分解ということも考えられるので、はじめのうちはショップまかせにしておいたほうがいいですね。
自転車経験が長くなるにつれ工具やクリーナー等は淘汰されていきます
ケミカルについて
自転車に使うオイルやグリースは、ケミカルと呼ばれている。ケミカルって「化学的な」って意味の形容詞だろう。なんでそんな呼称になったんだろう。
調べてみると「化学製品、薬品」とかの意味もある名詞であった。昔は「油差し」とか言って、中にミシン油なんか入ってたヤシだけで済んでたのに、今は面倒なことになってるみたい。
懐かしの「油差し」は半球型の缶で差し口が細長くてっぺんについていて、ペコペコ言わせて使うヤシだが、あれは今では使われてないみたい。どこの家にも一つはあったと思う。
街の自転車屋には業務用の大きく、先の長い格好いいのが必ずあって、油で汚れたつなぎのオヤジがペコペコ言わせながらアチコチに油を挿してくれたんだけど、今はケミカルとか称して、際限なく色々な製品がある。
オイルとどう違うのか判らない。あるケミカルは、金属部分を素早く綺麗にするとの説明だが、塗装部分はどうなのよ、アルミ丸出し風に見えても、建築のサッシと同じようにアルマイト加工してあるでしょ?との疑問が湧く。
コンピュータを分解して基盤を見たところで何も判らないが、自転車はそれぞれのパーツの意味や機能が未だに理解できる。分解してまた組み直すことの楽しみが未だに楽しめるプロダクツであり、昔のコンピュータ制御のない車をいじるのと同じ楽しみが得られるのだ。ケミカルについて興味を持って色々試してみるのも面白いかもしれない。
裏技
フレーム部分の手入れにユニコンのカークリーム
大体の汚れはこれで落ちるし、ワックスとしての効果もある。しかも安い。
ケーブル交換時にワックスタイプのルブ
グリスを使うよりも動きがスムーズ。
バーテープの下巻きにテーピング用テープ
ハンドルにシフトやブレーキのアウターを沿わせる際に使用。伸びないし薄いので具合が良い。
ケイデンスセンサーにネオジム磁石
小さめのコイン型をクランクの裏側からペダル軸に装着。タイラップなどを使わないのですっきり。ネオジムは強力なので振動で落ちることも
ない。ダイソーの磁石クリップ等を分解して取り出している。
リム磨きに台所用スポンジ
ざらざらで薄いタイプをブレーキシューより少しだけ大きく切ってブレーキ部分に固定し、軽く走行。砂消しゴムでこする人もいるようです。
その場合は水を付けながらやった方が効果が大きいとか。
ワイヤーの末端処理に瞬間接着剤
ほつれ防止です。半田付けする人や、熱収縮チューブを使う人もいるようです。
まず基本は、洗剤のキャッチフレーズではないが「その日の汚れはその日のうちに」である。
その日についたホコリや砂などの汚れは、時間が経っていなければけっこう簡単に落ちるものなので、ケミカルの類を使わず、タオルを使ったカラ拭きのみで充分だ。当然薬剤を使うリスクも皆無である。
しかも自転車の汚れるところはいつも同じなので、慣れてくれば5~10分もあればルーティーンは終わりだ。短時間ですむこのメンテナンスをするだけでも、1ヵ月後、1年後のバイクの汚れと劣化がまったく違ってくる。
次に1~2週間に1回、もしくは200~300kmに1回のメンテナンス。このときに駆動系(チェーン、チェーンリング、スプロケット)の汚れを落とし、チェーンオイルを入れ替える。
そして、パーツクリーナーやブラシを使って隙間に入り込んだ汚れを吹き飛ばしてやるのだ。ここまでやっておけば、年に1回のオーバーホールで新品同様に戻る。