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自転車選びで迷ったらブランドメーカーの解説を参考に買おう

自転車選びで迷うこと
いざ買おうと思うと値段も安くなくて1度に何台も買えないから迷います。 ただメーカーによって日本が、とかヨーロッパが、とかってのはもうあまりないと思います。 あるのは各メーカーの持つ「良い自転車」に対する考え方や条件、ポリシーだけです。

メーカー選びのポイント
1.メーカーの得意分野・ポリシー

2.実際の乗り味

3.デザイン など


自転車の販売は、輸入代理店と販売代理店契約を結んで販売するものです。この販売代理店契約を結ぶ際に幾つかの条件があります。例えば、 TREK、SPECIALIZED等のレース用車に力を入れているブランドの場合には下記のような条件があります。

輸入代理店が、自転車屋の規模や販売方法や技術等が、自社ブランドの販売に適していると認めてもらえないと販売代理店契約は結べません。

具体的には、ポジション出しの器具や技術があるか、シューズの調節等の技術があるか、レースに対しての知識があるか等広く査定されます。 販売代理店契約は、1年間です。

毎年更新する度に○十万円の契約金を払うだけではなく、契約時点で展示用車を一定数購入する必要が あります。

しかし、競技用車は1台100万円程度しますが、それらを買うコアなお客は、吊しや展示用車はいやがります。サイズや色等自分好みのものを注文して買うのです。

ですから毎年何百万円かのリスクを自転車屋は負わなくてはなりません。
GIANT
屈指の生産技術を有する輪界の巨人
ジャイアントは1972年に台湾で設立された自転車メーカー。台湾・中国・オランダの9つの自社工場で自転車を生産し、世界13拠点と各国代理店から年間650万台のバイクを出荷する世界最大手。
ジャイアントの製造技術は高く、一例を挙げるとカーボンのプリプレグ(炭素繊維にエポキシ樹脂を含浸させたシート状のもの)を生成する工程を行っている自転車業界で唯一のブランドである。
世界中で気軽な街乗りバイクが親しまれている一方で、高級レーシングブランドとしての顔を持つ。98年よりプロロードチームにフレームの供給を開始し、プロ選手のフィードバックを活かした開発を続ける。

LIV
世界で唯一の女性専用バイクブランド
2009年より販売を開始し、世界戦略のひとつとして女性サイクリング市場の拡大に力を入れるジャイアントが立ち上げた女性向けの総合バイクブランド。女性専用のフレーム設計に女性のからだにあったパーツの開発など、女性が無理なく乗れるバイクをラインナップする。
パフォーマンスジャンルには本格的なレースバイクが用意されており、ロードレースとシクロクロスで複数回の世界チャンピオンに、ロンドン五輪ロードではゴールドメダルの座に就いたオランダのマリアンヌ・フォスがLivのバイクを使用している。一方でフィットネス用途やよりカジュアルなライフスタイルカテゴリも充実しており、身長150cm前後の小柄な女性から無理なく乗ることができる設計とトレンドに敏感なカラー展開を特徴とする。

TREC
米ハイエンド市場トップのメガブランド
1976年にアメリカのウィスコンシン州で創業したトレックは、80年代半ば、業界に先立ち航空宇宙産業の技術を導入するために、最先端のマテリアルを扱うエンジニアを開発陣に加えた。90年代に入るとその成果をレースシーンで証明。今日に至るまで表彰台の常連ブランドとなっている。
90年代にはカーボンシートや樹脂の中から可能な限り気泡を除去するOCLV製法を開発し、高品質なカーボンフレームの安定供給を可能にした。今なお先端技術を他社に先駆けて投入し、先頭を走り続けるハイエンドブランドとしての地位を確固たるものにしている。
またホイールやハンドル、サドルなど変速系統以外のパーツを自社で生産しており、バイクをトータルで開発できるのも強みだ。

BE・ALL
上質な世界観で新風を巻き起こす
ルイガノやコナを取り扱うアキコーポレーションが企画・生産を行うBE・ALL。本物を目指してひとつひとつ丁寧に作り上げられている。
乗りやすきを大切にしながら、上質感にこだわって作り込んだと謳うラインナップは独特だ。すべてのモデルでリアにローメンテナンスの内装式変速機を搭載し、シートやグリップといった身体に触れる部分は車種に応じた素材を厳選。上品なスタイルに挑戦的なスペックを積んだモデルを市場に投入する。質感にこだわった作り込みは、他ブランドにはない特徴となっている。
フランス語で黒い帽子を意味するBONNETNOIR(ボネノワール)は2011年から始まったセカンドライン。クラシックなデザインに最新スペックを融合させたラインナップを揃える。

Bianchi
現存する世界最古の自転車メーカー
1885年にイタリア、ミラノでエドアルド・ビアンキが創業して以来130年が経過しており、経営が続いている自転車メーカーとして世界最古の存在だ。
ビアンキは長年レース活動にも力を注いできた。1940年にロードレースチームを持つと、チームに所属したイタリアの英雄ファウスト・コッピが使用したことで一躍知名度を上げた。その後もジモンディやパンターニといった伝説の名選手が使用しビッグレースで活躍。マウンテンバイクでも世界チャンピオンを輩出するなど、イタリア語で天空を意味する“チェレステ"に彩られたフレームは、名門レーシングブランドの色として人々に強く印象づけられた。2015年シーズンもトップチームにフレームを供給。豊富なラインナップを揃えるグローバルな自転車総合メーカーとして世界中で根強いファンを持つ。


BRIDGESTONE
ブリヂストンのスポーツバイク
世界最大のタイヤメーカー、ブリヂストンから1949年に独立したブリヂストンサイクル株式会社。いわずと知れた日本の自転車産業トップメーカーであり、シティ車はもちろん、電動アシスト自転車までさまざまなジャンルの自転車の開発・販売を行う。スポーツバイクでは、本格レーシングブランドのアンカー、よりカジュアルなグリーンレーベル内のブランドとして複数シリーズを展開。また国内の強豪チーム、チームブリヂストンアンカーの運営を行っており、選手からのフィード、パックも多く開発に取り入れられている。ブリヂストンの自転車は、日本人の体型に合ったサイズ展開と非常に厳しい社内基準を設けて高い安全性と耐久性を備えており、販売店からの信頼も厚い。製品作りにおいては環境負荷の低減にも取り組む信頼の日本ブランドだ。

LOUIS GARNEAU
洗練されたデザインと走行性能が魅力
ルイガノは1983年創立のカナダ・ケベックに本拠を置くスポーツ用品メーカー。84年のロサンゼルスオリンピックにトラック競技の代表選手として出場したルイ・ガノーは、もともとアートスクールでデザインを学んでおり、自身のテ
ザインによる自転車用ウエアの生産・販売から着手。現在では多くのジャンルを揃えるスポーツバイク総合メーカーとなった。
GARNEAUブランドで展開する純レーシングモデルは世界共通だが、ルイガノブランドで販売するライフスタイルバイクの企画は、日本のアキコーポレーションが担う。
オシャレなデザインとブランドイメージ、日本人の手による細やかな設計による安定した走行性能が特徴。ヘルメットをはじめ、アイウェアやアクセサリー類など豊富なアイテムも揃えている。

SPECIALIZED
世界屈指の総合レーシングブランド
アメリカのビッグブランドであるスベシャライズドは、マイク・シンヤードが1974年に設立。81年に世界初の量産型マウンテンバイクを発売するとマウンテンバイクブームを牽引し一世を風靡した。その後複数のプロロードチームに素材を供給し、メジャーレースで勝利を量産。世界を代表するレーシングブランドとしての地位を構築。2014年はツール・ド・フランスやブエルタ・ア・エスパーニャ、ロード世界選手権などで優勝し、製品の性能を鉦明している。
完成車以外にもパーツ、ヘルメットやシューズ、アパレル、アクセサリー類なども製造しており、トータルな開発環境が強みの1つとなっている。
身体の構造や柔軟性を考慮したバイクフィッティング「ボディージオメトリー・フィット」に力を入れており、ハード・ソフト両面でスポーツライドをサポートする。

Cannondale
アルミバイクのオーソリティ
1971年にアメリカのコネチカット州で創業したポーツバイクブランド。キャノンデールが初めて自転車を発表したのは83年のこと。最初の製品は先進的な大径アルミチューブのツーリングバイクで、大ヒット商品となった。翌年にはマウンテンバイクを発表。その後もアルミの製造技術で他社をリードするとともに、リアサスペンションなどの斬新な機構を生み出して市場を拡大。アメリカの自転車会社として初の海外進出を果たす。
94年にマウンテンバイクチームのスポンサーとなると、翌年からはさらに多くの自転車競技をサポート。いまやレースの現場にはなくてはならない存在となっている。現在のハイエンドバイクはカーボン製だが、今なおアルミ製フレームの開発の手を止めないメジャーブランドとして知られている。

FOCUS
ジャーマン・エンジニアリングを掲げるスポーツバイクブランド
1992年、3度のシクロクロス世界チャンピオンの座に就いたマイク・クルーゲによって、「レースで勝つことができる自転車を開発する」ことを目標に掲げて設立された。翌年からドイツ最大の自転車製造会社ダービーサイクルと提携を結び、94年にMTB、95年にツーリング車を、そして2003年にはロードバイクの販売を開始。ドイツでのサイクリング人口の増加に伴い成長を続け、国際的なブランドとして知られるようになった。また、設立以降有力プロ選手やチームに機材供給を続け、ドイツナショナルチームのサプライヤーも務めている。
フォーカスのバイクからは、ラインナップは絞り込みながらもサイズごとにチューブ径を変えるなどの設計方針、厳しい耐久テストの基準を設けて堅牢性を確保するなど、合理的なジャーマン・エンジニアリングを見ることができる。

FELT
機能美あふれるドイツの高品質ブランド
後にフレームの魔術師の異名をとる創設者のアメリカ人ジム・フェルトは、もともとモーターサイクルのメカニックであり、オートバイフレームの製作者でもあった。1989年、自身が乗るために製作したトライアスロンバイクのフレームの出来が良く評判になり、自転車事業に新規参入したばかりの大手スポーツ器具メーカー・イーストン社にチューブのエンジニアとして迎えられた。その後独立を果たし、2001年にドイツで自社ブランドを設立した。
FELTのバイクはツール・ド・フランスをはじめ、オリンピック、アイアンマンなど数多くのビッグレースで勝利を収めており、レーシングブランドとして確固たる地位を築いている。また、高性能でありながらコストパフォーマンスの高いブランドとしても認知されている。

KONA
既成の枠組みを超えた自由なデザイン
KONAはマウンテンバイクの聖地カナダノースショアを原点に1988年バンクーパーで立ち上げられたブランドだ。
ノースショアは冬の長い土地であり、常夏のハワイ島西海岸沿いにある、カイルア・コナへの憧れがブランド名やモデル名、そしてバイクのカラーリングに込められている。
既成概念にとらわれず誰もが乗りやすい製品を目指したノン・トラディショナル・デザインをバイク制作のコンセプトに掲げ、目の肥えたライダーたちからの声を拾い上げたマニアックな作りで定評を得ている。
メーカーとしてライド環境の整備にも力を入れており、マウンテンバイクの一種でトリックをこなすジャンプバイクも得意ジャンル。ガンガン乗り倒す向きに人気があるブランドだ。


GT
伝統のトライアングルフレームが特徴
GTは創設者のひとりであり、フレームビルダーであるゲイリー・ターナーの略。1973年ターナーが息子のためにBMXバイクを作ると他の子供からも作ってほしいとの要望が殺到した。そこで79年にカリフォルニアにてブランドを創立し、一躍BMX分野でトップブランドに躍り出る。80年代後半からマウンテンバイクブームではトップシェアを争った。トリプルトライアングルフレームは、シートステーとシートチューブがクロスして3つの三角形を作り出すGTのアイデンティティ。クロスバイクの多くの車種にこの機構が用いられている。BMXやマウンテンバイクはもちろん、トラック競技やロードレースでもナショナルチームにフレームを供給した実績がある。さらにキッズバイクやシティサイクルなど、幅広い車種を揃える総合バイクメーカーだ

BMC
世界トップに上り詰めたオリジナルな発想力
1986年にスイスで自転車の卸販売会社として創業したBMCは、意外にも自社ブランドバイクの市販を開始したのが1995年という新しいブランドだ。当初はスイス国内向けの販売のみであったが、2001年に世界有数のデジタル補聴器メーカー、フォナック社の会長によって買収される。新体制下でBMCはエンジニアリング、設計、マーケティング、すべてに一貫した企業理念としてスタイル(美しさ)、パッション(情熱)、プレシジョン(精密)を掲げるとともに、強豪プロロードチームにフレームの供給を始めて、全世界にテービューを果たした。
以降、カデル・エヴァンスが2011年のツール・ド・フランスを制するなど、ハイエンドスポーツバイクブランドとしての地位を確固たるものにしている。

CENTURION
モダンなデザインと定評のある走行性能
センチュリオンは1976年に自転車王国ドイツで創立されたブランド。創業時にブームだったBMXから始め、早い時期からトレッキングバイクやマウンテンバイクを手がけてシェアを伸ばすと、フルサスペンションバイクの開発などで、ドイツのオフロードバイクの歴史を牽引した。
センチュリオンのバイク作りのコンセプトは形態は機能に従うという言葉に凝縮される。この言葉はモダンアートの先駆けとなったドイツの造形学校パウハウスの理念である。この考えから導き出される高い走行性能とモダンなデザインの両立がこのブランドの真骨頂だ。2000年からは高い技術力を持つ台湾のメリダとの間に密接な提携関係を結び、世界中でシェアを伸ばしている。日本では80年代にトライアスリートから認知されていった。

FUJI
走行性能とファッション性の共存
100年以上前に日本で誕生し、90年代半ばよりアメリカ籍となったプランドで、36カ国に販売拠点を持つブランドに成長したいまも良い商品を低価格で提供するという創業時から変わらぬモットーを持ち続ける老舗。創業5年後の1904年にはすでに国内のレースで成績を残した記録があり、長い歴史の中で世界各地を舞台に数々の戦績を誇る。ラインナップは幅広く、ハイエンドではグランツールを制したロードバイクや世界ランカーのトライアスリートに供給されるTTバイクがレースシーンでお馴染み。2014年には機材供給するチームがツール・ド・フランスに出場し、活躍した。
一方でライフスタイルバイクも充実しており、近年の日本ではシングルスピードバイクブームの先駆けとなったフジフェザーの存在や、カラフルでポップなスタイルのバイクを次々投入する。

GIOS
鮮やかなジオスブルーと精度のこだわり
1948年に元自転車選手で創始者のトルミーノ・ジオスによってトリノ郊外に興されたイタリアンブランド。ブランドロゴに五輪マークがあるのはトルミーノ・ジオスが五輪イタリア代表選手であったことに由来する。
ジオスは一貫してレーシングバイクを作り続け、73年からフレームを供給したロードレースの強豪チームブルックリンの活路、94年からはスペインの名門ケルメチームが使用するなど、プロが駆るレーシングブランドのイメージが定着している。
シンボルカラーである鮮やかなジオスブルーと精度にこだわったフレーム作りこのブランドの特色。日本で販売されるモデルは、クラシックなクロモリフレームの造作やメタル製のヘッドバッヂなど上品な佇まいが人気を集めている。

JAMIS
高品質で親しみやすいバイク作り
1937年創業のアメリカ・ニュージャージーに本社を構えるG・JannouCycleを母体に持つブランド。79年にJamisブランドは立ち上がり、米国内においてもっとも古い創業者が持つ、総合スポーツバイクブランド。
マウンテンバイクやロードバイクなどの分野でもクオリティーとコストパフォーマンスを両立させ高い評価を得ていった。
バイク製作のコンセプトは、奇をてらわず、高いパフォーマンスを発揮する物作り。エンジニアから出荷担当にいたるスタッフ全員がサイクリストであり、それぞれがイメージする「今、自分の乗りたいバイク」が、ジェイミスのバイクイ作りの原点となっている。


KhodaaBloom
日常からスポーツまでカバーする
自転車や関連用品の開発・輸入から販売などを手がけるホダカ株式会社が運営するブランド。コンセプトは日本人による、日本人のための、日本のスポーツバイクブランド。
ラインナップは軽量なカーボンロードバイクからキッズバイクまで幅広く、日本の生活や道路事情に応じた街乗り車や通勤・通学に適したライトスポーツが得意分野だ。全社員がスポーツとしてサイクリングに取り組み、コンセプト通り日本のスポーツバイクシーンをフォローする。小柄な人向けのモデルが充実しているのも、このブランドの特徴のひとつ。ホダカはフレーム作りにも定評があり、厳しいテストにより品質基準をクリアしており販売店からの信頼も厚
い。

MERIDA
高度な技術力と世界第2位の販売台数
世界第2位のビッグブランドでトップブランドのOEMを多く手がけているメリダ。マウンテンバイクではアテネ五輸のゴールドメダリストへ機材を供給、ロードバイクではツール・ド・フランスにも出場するTEAM LAMPREMERIDAに供給するなど世界トップのレースシーンでの実績も十分。フレーム加工技術もカーボン、アルミニウムの独自技術で世界をリードし、高精度かつ高品質な製品を作り出すメーカー。
自社製品はドイツのシュツットガルト近郊のマグシュタッドに本拠を置くメリダヨーロッパが企画からデザイン、設計・開発を行い、生産を担う台湾本社工場ではロボット溶接を実施している。日本ではミヤタサイクルが販売。気軽
なショッピングから本格的なフィットネスライドまで用途別に多くのバイクを揃えている。

RALEIGH
英国の伝統と道具としての美しさ
ブランドの起源は、1870年代にイギリスの実業家フランク・ボウデンが健康を害した際に自転車で体調を回復し、サイクリングの素晴らしさに目覚めて、1887年イギリス・ノッティンガムのラレーストリートで創業。その後世界一の工場となり、自転車部品の標準規格を制定するなど発展を続け、世界の三大自転車ブランドのひとつとなる。サイクルスポーツの世界でもツール・ド・フランスとオリンピックを制するなど強豪の一角を占めた。
現在日本で販売されているモデルは、老舗・新家工業が権利を得て日本で企画・販売を行う。クラシックなデザインと実用性にこだわった大人の自転車がラインナップされ、ブランドのアイデンティティであるヘルシー・スポーツモビリティとしての自転車と英国のプラグマティズムを感じ取ることができる。

tokyobike
風景や空気の匂いを感じるための自転車
2002年に台東区谷中で誕生したライフスタイルバイクブランド内で、信号や坂道の多い東京の街中を走るために作られた自転車を意識せず風景や空気の匂いを感じるためのデザインが施される。
マニアックなパーツや乗車感にこだわりを深めていくのではなく、日常生活の一環としてソフトにこだわるタイプの自転車ブランドを標榜しており、アパレル小物のクリエイターとのコラボレーションも行っている。
ロンドンやニューヨークなど海外にも展開している。

CHARGE
スチールパイプにこだわる英国ブランド
チャージバイクスは2005年に設立された、英国ノースサマセットに本拠を置くバイクブランド。クリエイティブディレクター兼デザイナーのニック・ラーセンは、同国ディストリビュート会社ホノトホイールスで伝統のパシュレイブランドの自転車の設計とマーケティングを担当。その経験を活かし、ホットホイールズ社とのコラボレーションでブランドを立ち上げた。2009年にホットホイールズ社はキャノンデールやGTなどを所有するカナダのドレルに賀収され、チャージバイクスもドレル傘下となった。
懐古調ではなく現代的なスタイリングに合うスチールフレームを採用したシンプルなバイクをラインナップする。オンロードではタウンユースに特化したスタイリッシュなシングルスピードやアーバンバイクを揃える。

CORRATEC
信頼の技術と独創的なデザイン
1990年、ドイツ人のコンラッド・イルバッハーにより創設され、ミュンヘン近郊に本拠を置くCORRATEC。世界初のマウンテンバイク用セミスリックタイヤの開発によって脚光を浴び、同ブランドを代表する独創的な弓型フレームのマウンテンバイクSUPERBOWの開発でも大きな注目を集めた。国内外のレースでの実績も積み上げ、高い技術力によってドイツ最大の自転車総合メーカーにまで成長した。近年日本での販売も伸びている。
特別な技術を用いたユニークな製品を、独創的かつスポーティーなデザインで提供するという理念のもと、世界的に著名なイタリア人ビルダーであるマウロ・サニーノの手によるカスタムオーダーフレームも用意されるなど、こだわりの深いブランドとして知られる。

PEUGEOT
他社には真似できない高いデザイン性
1882年に大きな前輪と小さな後輸が特徴的な自転車、Grand Bi (グランド・パイ)を発売し、以来、自転車の開発を重ねているプジョー。
昨今では、プチ・プルトン、エディ・メルクス、ベルナール・テブネなど、ツール・ド・フランスの歴代優勝者を輩出するブランドとなる。
ロードバイク、マウンテンバイク、クロスバイク、ジュニア向けバイクなどラインナップも幅広く、そのスマートでお酒落なデザイン性は必見。シリーズによっては、価格も比較的リーズナブルなので、あのプジョーの高級な自転車と気負うことなく、まずは自分好みのフォルムやデザイン性で、お気に入りの一台を探してみるといいかもしれない。

RITWAY
日常でもクロスバイクを楽しめる人気のブランド
アメリカの自転車プランドGTBICYCLEから独立した、日本の輪入卸売商社ライトウェイプロダクツジャパンがプロデュースするブランド。
日本人のために、日本の生活に合わせて作ったスポーツバイクをコンセプトに日本人フレームビルダーが、日本人の生体計測データを元にフレームを設計。さらにカラーリングやロゴデザインにも国内のデザイナーを起用し、ホイールやブレーキ、変速機などのパイタル・パーツにも信頼性の高いシマノ製をチョイスしている。
また、同社のモデルすべてに良いものを大切に使ってもらいたいという思いと猫のように日常の生活や風景に溶け込みながら、多くの人に愛される存在というブランドイメージを展開し、価格以上の高品質で作り上げたモデルをリーズナブルな価格帯で実現している。

schindelhauer bikes
ついに日本上陸したドイツのシティバイク
ドイツのベルリンにあるエンジニアリングコンサルタント会社が2009年に立ち上げたブランド。都市部の個別交通機関の改善を企業ミッションとして掲げ、上質なコミューターバイクをラインナップする。多くのモデルはベルトドライブや内装変速機を採用し、日常使用における利便性を高いデザイン性と合わせて実現。都市型コミューターのシンバイクは2014年にiFデザイン賞の金賞、レッドドット・デザインアワードのベスト・オブ・ザ・ベストという世界的に最も権威のあるデザインアワードを同時に受賞するなど、デザイン性の高さで高い評価を受けている。また同ブランドのバイクを使用するシングルギアのバイクチームも運営。クリテリウムシリースに参戦し強豪の一角を占める。

SCHWINN
米国発のスタイリッシュな都市型バイク
1895年創業者イグナス・シュウインがシカゴで自転車製作を開始したのがこのブランドの起源。当時の自転車は非常に高価で富裕層の乗り物であったが、シェウインは製造技術の進化にともなう低価格化を推し進め、大衆向けのシティサイクルを市場に送り出していった。このブランドは現代自転車規格の原型を数多く作るなど、長らくアメリカ自転車業界の牽引役を果たした。56年から72年までアメリカのオリンピックチームに自転車を供給するなどレースでの実績もあり、アメリカ国民にもっとも親しまれるブランドの1つだ。
長い歴史の中で経営体制の変還を経たが、現在でもアメリカの街中でクルーザーやキッズバイク、コミューターなど気軽に走れる自転車を多く見かけるブランドである。

ARAYA
日本の自転車を知り尽くす老舗
鋼管や自転車リムなどを製造する新家工業株式会社が展開するブランドで、1903年に石川県山中町で創業者の新家熊吉による木製リム製造に起源をもつ老舗。
1914年には日本で初めてスチール製のリム製造に成功し、生産は現在にいたるまで100年間続き、リムのアラヤの地位を確立している。
完成車販売では1946年にツバメ自転車ブランドを展開。82年には日本のメーカーで初となるマウンテンバイクを量産・販売。アラヤ・マディフォックスと名付けられたマウンテンバイクは日本市場で大きなシェアを占め、北米へ輸出したモデルも本場で高い評価を受けた。
完成車販売からは一時撤退していたが、日本のスポーツ車を概念として復活させ、質実剛健な作りで人気を集めている。

BASSO
良い自転車を証明する、確かな品質
創業は1979年と比較的新しく、短期間で欧州トッププランドのひとつとなったイタリアンプランド。特徴はフレーム材の品質へのこだわりだ。大学院で哲学を修めた経理部門のレナート、その兄でヨーロッパトップクラスのプロロード選手でロード世界チャンピオンの座にも就いたマリーノ、マリーノのメカニックを務めるなどレースの現場を知る三男のアルシーダ。この創業3兄弟それぞれの経歴が活かされている。
また、イタリアンブランドながらドイツマーケットを重視している点もユニーク。ドイツ市場は品質に対する要求が高く、それをクリアすれば他の国でも受け入れられるとの考えたからだ。実際にドイツでのセールスは好調で、ハイエンドのレーシングモデルからタウンモデルまで、イタリアの美的感覚とドイツの質実剛健さを兼ね備えた高品質なモデルをラインナップする。

Cinelli
自転車の枠を超えたプロダクトデザイン
1948年に元プロレーサーのチーノ・チネリによってミラノで創業されたイタリアンプランド。いまも名を残して販売されるスチールフレーム名車スーパーコルサをはじめ。数々のバイクを産み出しレースシーンで活躍。60年代から80年代の現代ロードレーサーの完成・発展初期に大きな役割を果たしたブランドだ。
創業一族は78年に鋼管業者へ会社を売却している。
しかし、その後も遺伝子は受け継がれ、美しいプロダクトデザインで地歩を固めていく。
現在はイタリアの自転車用素材メーカーコロンパスとの協力関係のもとで、グラフィカル&アート路線のバイクを開発・販売するとともに、レーシングスペックの高級パーツからハイセンスなアクセサリ一類、アパレル商品の企画・販売も行っている。

DE ROSA
レースを知り尽くした熟練の技術
デローザは名フレームビルダーである創始者のウーゴ・デローザが1953年にイタリアのミラノで創業したブランド。現在もミラノ郊外のクザーノ・ミラニーノの街に社屋を構えている。
ウーゴ・デローザの製作したフレームは、あまりの強さから人食いと呼ばれたエディ・メルクスのキャリア終盤を支えるなど、多くのプロライダーから愛された。
現在ウーコ・デローザは第一線を退き、デローザはウーゴの息子や孫たちを中心に運営されている。父親が築いた金属フレームの製造技術がブランドの軸足となり、蓄積された知識と経験が最新素材にも活かされている。その上でスチール、チタン、アルミ、カーボンの4素材を駆使してフレーム生産を行う。シンボルは赤いハートマーク。

ORBEA
レースでの実績を跨るスペイン最大の総合バイクブランド
スペインのバスク地方に拠点を置くオルベアは、1840年に製銃メーカーとして創業。1930年代後半に自転車製造を開始し、国内市場でシェアを伸張。98年から国際化戦略の展開を始め、現設はパーツ、ヘルメットやウエア等もラインナップするスペイン最大の総合自転車企業として、キッズ用から競技用までの自転車を、スペインの自社工場で生産、60カ国以上で販売している。
オルベアは70年代以降ロード、マウンテン、トライアスロンのプロチーム・選手に機材供給を続けている。
2008年の北京オリンピックでは、オルベアのバイクを駆る選手が男子ロードレースの金、男子MTBクロスカントリーの金銀を獲得している。また、ツール・ド・フランスなどのレースシーンでもお馴染みで、フランスの有力チーム、コフィディスがオルベアのバイクを駆る。

FAIRDALE
リラックスした週末を楽しめるユル乗りバイク
フリースタイルBMXのレジェンドのひとり、タジ・ミへリックが、同じくBMXと共に成長したハイエンドパーツブランド=オデッセイとコラポして送り出すフェアテール。本拠地は、アメリカを代表するBMX都市、テキサス州オスチン。
レーシーになり過ぎない、どこかホッとする基本設計の中に、キレキレのハンドリング感覚や高い剛性感を盛り込んだ他社とは一線を画すオリジナル路線をひた走る注目のブランド。重量やパーツのスペックよりも、ペダルを踏んだ時
の感覚がいかに大切かを教えてくれる。
タジはイラストレーターとしての才能を発揮しinstagramなどを通じて、そのユニークな世界観を日々わかりやすく発信している。

ROCKBIKES
日本発の新興ストリートバイクブランド
設計・開発を行うブランドの代表は海外大手メーカーで 製品開発を担当し、ヒット作を手がけてきた人物。2012年に自身のメーカーを立ち上げ、日本のストリートでの走りに特化した製品をリリースしている。高い質感を持つバイクは、目の肥えたユーザーの間で人気を高めている。
バイクの完成度を上げるためにオリジナルのパーツを積極的に開発しており、純正のホイールやハンドル、ステム、クランクは機能性だけでなく仕上げの美しさも目立ち、トータルでのデザイン性の高さが光る。一つ一つのボルトの品質、使用箇所によって異なるグリス、各部の精度の高さといった、細部に渡るこだわりが販売店から評価されている。
ロックバイクスのすべてのモデルがクイックなハンドリングと優れた加速力を持っており、元気な走りを実現している。

PINARELLO
流麗な曲線を用いた戦闘的なデザイン
プロ選手だったジョバンニ・ピナレロが1953年に立ち上げたイタリアンプランド。現在は長男のファウスト・ピナレロが指揮を執る。本拠地は北イタリアのトレヴィーゾ。近年になってエントリーモデルから各車種ラインナップするようになったものの、出自は高級レーシングブランドで、60年にはプロチームに供給を開始。以来、ツール・ド・フランス5連覇を果たしたミゲル・インデュラインを筆頭に数々のスター選手たちが勝利を積み重ね、2012、13、15年のツール・ド・フランスもピナレロのバイクが制している。ちなみにピナレロがツールを制覇したのは過去11回。
技術面ではアルミニウムにカーポン製のパックステーを組み合わせたカーボンバイクの開発、高度な溶接技術を要求されるマグネシウム合金製フレームの量産化に初めて着手、左右非対称フレームの開発など、独創的なアイディアでヒット作を送り出し続ける。

SCOTT
顧客満足度の高い人気メーカー
1958年にスキーのストックメーカーとしてアメリカで生まれ、その後スイスに拠点を移したスコットは、特にヨーロッパで安定した人気のあるブランド。86年にマウンテンバイクを製作して自転車業界に参入し、そのわずか3年後に、ツール・ド・フランス最終ステージでスコットのエアロバーを使用したグレッグ・レモンが劇的な逆転優勝を果たしたことで、一躍知名度を高めた。
その後、他社に先駆けてフルサスペンションのマウンテンバイクや、軽量ロードフレームを発表し、その高い技術力でレース界トップの一角を確固たるものとした。また、同社が販売するバイクは、フレームとフォークの試験で世界一厳しい基準を持つとされるドイツの検査機関EFBeをパスしたもののみで、その質実剛健な作りが支持されている。

Hattori
日本のタウンユースに特化したドメスティックブランド
イタリアのスポーツバイクブランド:ウィリエール・トリエスティーナをはじめ、サイクルパーツ・アクセサリ一類の輸入代理店である服部産業がプロデュースするブランド。服部産業はシティサイクルと呼ばれる一般自転車の製造・販売・卸を中心としている会社で70年の歴史がある。
外装変速機を備えたスポーツタイプは3万円台と価格を抑えており、日常の使いやすさに主眼を置いた開発がなされている。ラインナップはシティサイクル、小径車などの他にも、災害時の使用を想定したシャフトドライブの二輪車トランクバイク、電動アシストを備えた業務用電動アシスト三輪車エレットプロまで幅広い。
日本の市場をよく知る服部産業はユーザー層の厚いシティサイクルからはじめ、スポーツモデルへとラインナップを拡張させてきた。最もスポーティなクロスバイクであるレクシィはスポーツ路線の入り口となる1台。今後の展開が楽しみなドメスティックブランドだ。

力ザーティ イタリア
ピエトロ・力ザーティの手によってl920年に誕生。現在は2代目ジャン二・力ザーティが、スチール、カーボン、チタンを巧みに取り入れたフレームを作る

アラン イタリア
世界初のアルミフレームと、カーボン十アルミラグを開発したブランド、シクロクロス世界選手権やグランツールでも活震。イタリアのPadvaで製造される

コルナゴ イタリア
エルネスト・コルナゴ創業の、 言わずと知れた世界的ブランド。2、500人を超えるプロ選手により、世界のメジャーレースで7.000勝を超える活躍を見せるフルカーボンのトップモデル2機種はフルサイズオーダーに対応、キャプーチやパンターニのジオメトリを作った技術者がフレームを設計してくれる

リドレー ベルギー
ベルギーの国技は自転車。無数のサイクルコースが存在し、標識を辿ると地図を持たずしてツーリングすることができるベルギーのNo. 1ブランドがリドレー

ラレー イギリス
1888年、フランク・ボーデンがイギリスのノッティンガムで設立。 その後、 世界のスタンダードとしてのパイクブランドを各国で築き、 発展を続ける

インターマックス 日本
ツール・ド・フランスを日本人で唯一経験した今中大介が、その頂点で感じた「感覚」を次世代に伝えるためにプロデュースして誕生した、日本の誇るブランド

パナソニック 日本
パナソニックの創業者が青年期に自転車店で奉公していたのが始まりでl952年に生産開始。90年代ヨーロッパチームに機材供給を行ない、技術を磨いた

アンカー 日本
国内最大手の自転車総合メーカー、ブリヂストンサイクルが持つレーシングプランド。フレームを科学的に研究し、実走解析を重ねながら最高峰の機材を作る

GARY FISHER
MTBの生みの親であるゲイリー・フィッシャーが創業した自転車メーカー。
ファッション性の高いバイクが多いことでも人気がある。
通常よりも大きな29インチホイールを採用したMTBを発表するなど、ラインアップされるバイクには、斬新さとこだわりが表れている。

MARIN
MTB発祥の地としても知られるマリン郡がその名の由来。
ユーザーに最高のサービスを提供しようと大量生産を行わないところに、ブランドのこだわりが伺える。
シンプルなフレームデザインもこのブランドの特徴のひとつで、パフォーマンスにも定評がある。

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