ロードバイクを購入する時の選び方のポイント
①完成車又はフレーム売り
エントリーグレードモデルは完成された状態で売られているものが多いが、フレーム単体で売られているモデルもある。フレーム売りのものはそれぞれのパーツを自分の好みに合わせて選ぶことができるため、最初から自分の好みの自転車を作ることができるが、完成車に比べて割高となり、また自転車に対する知識も必要となる。こだわりが強い人に向いた買いかただ。
②サイズの読みかたを覚える
ロードバイクは自分の体格にぴったり合っていないとその性能を十分に発揮できない。フレームサイズはシー卜チューブの長さで表わされる。サイズ520だったらシートチューブの長さが520mmという意味だ。ただし、純粋なシートチューブの長さではなく、ホリゾンタル(トップチュ一ブが水平)と仮定したサイズ表記のブランドもあるので注意しょう。
③フレーム素材を見る
自転車のフレーム素材はアルミ、カーボン、スチールなど数種あるが、その中でコストと走行性能を両立した素材はアルミといえる。一般的にアルミは、剛性は高いが振動吸収性に難があるといわれている。そこで、シートステーなどに振動吸収性の高い素材であるカーボンを配し、路面からの振動を抑える設計をしたものもある。長距離を乗るならばこちらがベストだ。
④コンポーネントに注目
完成車の場合、使用しているコンポーネントが、価格の指標のひとつとなる。シマノの場合、上からデュラエース、アルテグラ、105、ティアグラ、ソラの順にグレード分けされている。コンポの性能がそのまま走りの性能に直結するわけではないが、扱いやすさや軽量性、耐久性はまず間違いなくグレードに比例するので、念頭に入れておきたい。
⑤フレーム形状にもワケがある
フレームバイプの形状にも意味がある。応力が集中するヘッドのパイプ集合部や踏力を受け止めるBB付近は太めに、剛性を必要としない部分は軽いパイプを配し、軽量性と剛性を両立させている。一般的に丸型のパイプはマイルドな乗り味で長距離向き、へん平パイプはかっちりした乗り味でスプリント向きといわれている。
⑥ブランドの意図を汲み取る
ブランドによっては明確に個性を打ち出しているものもある。ロングライドのストレスを減らすために衝撃吸収性を高めたモデルや、どんなにトルクをかけてもフレームがたわまないように剛性をとことん強化したモデルなど、それぞれに得意分野があるので、自分が乗る環境や、乗る目的にあわせて選ぼう。まずは信頼できるショップの人に相談してみるのが得策だ。
LOWPRICE 5万円~
フロントギヤを3段にして多段化したり、アップポジションなフレーム設計など、ビギナー向けのセッティングが多い。ただし後々のチューンナップにはあまり向いておらず、スピードよりも快適性を重視したい人向け。
MIDDLEPRICE 12万円~
快適性を重視したものからレース対応のスパルタンな味付けのものまで、選択肢が豊富。ハイエンドモデルのフレームにミドルレンジのコンポーネントを積んだものもあり、カスタマイズにも幅広く対応する。
HIGHPRICE 25万円~
コンポーネントはもちろん、フレーム設計にもトップアスリートの声や最先端テクノロジーが詰め込まれているグレード。ツール・ド・フランスの出場選手が乗るのと同じモデルも販売されている。
コンポーネントがグレードに関係する
自転車の変速数はフロントギヤの枚数×スプロケの枚数で決まるが、基本的にリア段数はハイエンドになるほど多くなり、105以上のグレードになるとリアが11段となる。
つまり最大33段変速の自転車にすることもできるのだ。ただしフロントギヤは枚数が多くなるほど完成車重量が増すというデメリットも抱えているため、必ずしも完成車のグレードが上がるほど総変速数が増えるというわけではない。デュラエースとアルテグラには変速を電動で制御するモデルもあり、コンマ1秒の素早い変速が可能だ。
