自転車でツーリング旅を楽しむために最低限6つのことを考えよう
アレンジはさまざま
ライトと小さなサドルバッグがあればロードバイクでツーリングできます。夏場なら普段の練習姿でも可能です。しかし宿泊&秋冬ということになると、ぐっと敷居が高くなるでしょう。着替えや防寒具など荷物が増えるとロードバイクは車載力がほとんどないので、不向きになります。
しかし、ブルベや米国発のバイクパッキングの影響で、近年ロードバイクの積載力を増やすグッズがそろうようになってきました。
以前は、シートポストにキャリアを増設するタイプが多かったので、新タイプはキャリアを必要としないのが特徴です。積載のポイントは、いかにロードバイクらしい走りをスポイルしないか。
性能に影響の少ないのは車体の中心部分だ。ここに荷物を分散させてサドルバッグを軽くする。疑問は旅程や天候に合わせてアレンジしよう。
準備①ボトルケージ台座を増設
走りに影響の少ない、車体の中心部分と考えるとケージの増設はダウンチューブのハンガー近くの下がベスト。頻繁に出し入れしないツールポトルなどを収める。
位置はフォークがたわんでもお輪と接触しないように2cm以上の透き間が欲しい。
準備②ポジションを変更
レースなら長くても5時間ぐらいだが、ツーリングは10時間前後と乗車時間が長い。レーシングポジション維持は、かなり負担になるので1〜2cmハンドル位置を上げてもいい。上ハンをメインで握るなら若干ハンドルを送るのもあり。
準備③巨大ケージを装着
サルサ・エニシングケージを装着。2700円ぐらいで買える。3ℓが収まりよいが台座強度を考えると荷重は1kgまで。
②輪行を最小限かつ有効に…時間がない旅人には必殺技。行くところまで行って輪行で帰るのがおすすめ。
③携帯リュックやサコッシュを…荷物が増えがちなので、荷物を増やせる予備として必要。
④雨の準備も…天候の急変もありえるので、本格気に降るとすればいかないという手もあるけど、それ以外はポンチョやレインパンツなどで対応しよう。
⑤荷物を送る手も…旅先で着替えやお土産などを送ると軽減できるので、活用しよう。
⑥ホテルでジャージを洗う…宿泊先についたらまず着ていたジャージやウェアを洗おう。コインランドリー等の設備があればベスト。
サドルバッグの余裕が家族の笑顔に
ウェアはジャージのバックポケットにラファのアウターを入れています。
季節にもよるが秋の平地メインであればベストです。山間部なら長袖のレインウェアを入れる。バッグは日帰りのライドでもレベレイトデザインのロールアップ式サドルバッグを装着しています。
工具類はツールボトルに忍ばせてあるので、サドルバッグ自体には簡易な着替えか、寒い時期はパーカーくらいしか入っていません。
だいたいバッグは収縮した状態で出発して、フルサイズになって帰ってきます。中身は桃だったり、山芋だったりする。1人で出かけたときは、家族へのお土産が大切なのだ。待っている人にもうれしいポイントを稼ぐことで、自転車に乗る次の機会を得ることができるわけだ。
ロードバイクの旅スタイル特集
その裏テーマはクロモリロードの使い方でもある。クラシカルに作ったクロモリロード。レ—サーでありながらレースには出場しない、本来の使い道がそもそもない自転車です。
強いていえばエクササイズ車。練習と称して近所をウロウロしていてもやがて飽きてくる。遠くを走りたい、しかし丸1日かけても脚がないので、戻ってくることを考えるとせいぜい半径50km~60kmぐらい、生活圏内からさほど離れることができません。
生活圏から100km離れたツーリングとなると、頑張れば日帰りも可能だけれど、やはり宿泊したい。すると輪行袋や着替えなど、そこそこの道具が必要だ。しかし本格ツーリングなら、自分はランドナーも持っているのでそれで行ってしまう。どうするクロモリロード、何に使う?
使い道として、極限まで荷物を少なくしたウルトラライトなツーリングがあるのではないか?自分のロードで秋,冬に宿泊旅をするために必要な軽量疑問を考えてみた。
ロードバイクに乗る楽しさを可能なかぎり維持したまま、旅先でもジャージのままでなく、ある程度は快適に過ごせるよう配慮した。荷物もこれ以上となると、ツーリング車の方がいい。無理してロードバイクに載せても走りはスポイルされてしまうので意味がない。
2つのボトルケージ台座を有効に使って荷物を収納。あとは2ℓぐらいの小型サドルバッグで、宿泊旅の用意ができた。荷物もこのくらいですむなら、ツーリング車の出番ではない。ロードバイクの乗り味も存分に楽しめるウルトラライト1人旅。これなら、クロモリロードに最適です。
現地に着いたらまずはチェック
快適なサイクリングを楽しむために現地まで車で行って、それからツーリングを楽しむライダーが増えています。しかし、出かける前にチェックをしたからと安心してはいけません。
マウンテンバイクやロードレーサーは、ホイールを着脱し、フレームをはさむようにして輪行袋に入れ、持ち運びをしますが、運ぶ途中に車がゆれ、ハンドルステムやハンドルバーの固定ボルトが緩むことはよくあることです。
現地に着いて、車輪を入れて組み立てるとき、ホイールを入れてクイックレリーズレバーをしっかり締める、ブレーキのインナーリードをブレーキ本体にしっかり固定するなどをきちんと行ってください。
また、「自転車を持ち上げて静かに落とす」方法で、ガタや緩みがないかを確認しましょう。違和感のある音がしたら要注意です。ブレーキの効き具合も忘れずに確認しておきましょう。
輪行袋に入れるときに、ペダルを外すくせのある人はさらに注意が必要です。走行中に、谷底など取れない所にペダルが落ちてしまったらもう走れません。ペダルの装着は慎重に行ってください。
「みんなもともと会社の同じ部署にいたんですが、自転車は誰もやってませんでした。それが、8カ月前にメンバーのひとりの「自転車やろう」というひと言がきっかけで集まったんです」そうして、それぞれが購入し、ロードバイクやMTBを選んだ人もいれば、クロスバイクを選んだ人もいたという。クロスバイクをチョイスした人もたくさんいました。
その理由としては
「続くかどうか分からなかったので、様子見でクロスバイクにしたんです。スピードを考えるとやっぱりロードバイクに惹かれますけど、ツーリングはポジションがそんなにしんどくないので、クロスバイクがいいかもしれないですね」最初は様子見で選んだとはいえ、クロスバイク生活はしっかりと続いている様子。走りやすいというツーリングには、もちろんサークルのメンバーたちと出かけているそうだ。
「月1回は必ずみんなでツーリングしていますね。これまでに、山中湖や鎌倉に出かけました。日帰りで、車に自転車を積んでいって、現地に着いたら自転車で観光するんです。都内だとお台場も行きましたし、今日みたいにイベントに参加することもあります」
キャンプをしたり走ったりと、自転車以外でも休日に集まることが多いという彼ら。自転車に乗り出したことで、さらに絆が深まっているようだ。
ところで、自転車を購入したことによる変化はあったのだろうか。
「月1回は必ずみんなで乗っているので、リズムが出てきました。だらだら過ごさなくなりましたね」とのお答え。やはり、休日のリフレッシュで、翌日の仕事にもより打ち込めたりするのだろうか。
「いや、ツーリングに行った次の日というよりは、変化があったのは前日ですね。
気持ちが盛り上がって、最後に、これから走ってみたいところを聞くと「三浦半島や房総半島の菜の花ロード」といったツーリングスポットが挙げられた。一緒に共通の趣味を持ちはじめ、一緒にのめり込んでいく。自転車の楽しみ方のひとつでもあるツーリングサークルの魅力があります。