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マウンテンバイクの魅力ある特徴にハマる人続出

シングルMTB人気はブレイクするか
今でこそカーボンフレームに30段変速のフルサス仕様といったモデルが存在するが、初期のMTBはシングルだったことをご存じだろうか。つまり、最近注目されることが多い、変速機を持たないシングルスピードMTBは、いわば原点への回帰を意味している。

シングルスピードだと走破できるフィールドは限られるが、そんな過酷な条件のもとでライディングを楽しむ層が確実に増えている。その魅力はダイレクトなペダリングによってトレイルやバイクと一体になったかのような満足感だろう。パーツが少ないため、軽くてトラブルが少なく、メンテナンスもラクと利点も多い。

しかし、人気が高まっている背景には、原点回帰以上にもうひとつ決定的な理由がある。それは29インチホイールの台頭だ。29erとシングルスピードとの相性は抜群で、29er特有の大きな慣性力や、優れたトラクションが有利に働くのだという。そんな流れを受けて、こと数年のライダー数は確実に増えている。

そして、2011年からはシングルスピードMTBジャパンオープンがスタートした。日本選手権のレースが行われる一方、仮装して参加できるファンレースも開催。シングルスピードの魅力を広めるイベントとして盛大に行われている。

また、日本で、もっとも過酷なMTBレース「セルフディスカパリーアドベンチャー・イン・王滝」でもシングルスピードのカテゴリーが新設。さらに、最大のニュースはシングルスピードMTBの世界選手権が、日本で開催されるなど、ますます盛り上がるシングルスピードMTB。その魅力にハマりたいなら、今が絶好の機会だろ


マウンテンバイクはこのような乗り物だ!
優れた走破性で道を選ばず走るタフネスバイク
マウンテンバイクとは未舗装の登山道などを走るための自転車。1970年代のアメリカ・サンフランシスコで若者たちがビーチクルーザーを改造して、未舗装路を駆け下りる遊びをしたのが起源とされている。

丈夫なフレームに太いタイヤが装着され、前のみ、または前後にサスペンションを装着しているのが大きな特徴だ。現在では、走り方や競技の細分化によって、多数のメーカーから多彩なモデルが用意されている。

フレームの素材は、ハイエンドモデルにはカーボンが使われているが、主流はアルミ。前2~3段、後7~9段程度のギアを装備している。ひと昔前まで、コンポーネントのシェアはシマノが独占していたが、後発となるアメリカのスラムが、人気を拡大している。

さまざまな走り方が生まれ多彩な特性を持つバイクヘ進化
マウンテンバイクによるレースが競技として認められたのは1990年。クロスカントリーから始まったレースは、その後、ダウンヒルが加わり、フォークロスやエンデューロといった新しい競技が次々と生まれていった。一方で、競技とは別のムーブメントとして、ダウンヒルの要素を取り入れたフリーライドや、エクストリームスポーツからのアプローチによる新しいスタイルが続々と誕生。

マウンテンバイクの種類や機能は、さまざまな楽しみ方に呼応するように進化した現在は、こうした背景を踏まえて各メーカーがさまざまなモデルをラインナップ。最も数が多く、ビギナーに適しているのは、クロスカントリー用のハードテイルだろう。ほか、オールマウンテンやフリーライドに対応するフルサスペンシヨンなど、上りも下りも限定せずに楽しめるように設計されたモデルなどが揃っている。汎用性が高いモデルほど、街乗りにも適用可能。
普段の生活の中でマウンテンバイクを走らせるのは、他のバイクでは味わえない、魅力が詰まっている。

特徴はサスペンションとディスクブレーキにあり
サスペンション装着の目的は、衝撃を和らげるためだけではない。グリップを向上させるために、常にタイヤを地面に接触させる必要があるため。また、ディスクブレーキを採用する理由は、リムに泥や雪などが付着すると、リムをブレーキシューで挟むVブレーキでは制動力が落ちるから。

さらにディスクブレーキは、雨天時でも制動力が変わらない。どちらもオフロードで求められるものだが、都市部でも意外と重宝する。マウンテンバイクならではの装備といえるだろう。

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