正しい判断がスポーツ選手には求められるのでトレーニングしよう
正しい判断ができるかどうかは自分次第
ビジネスという戦場、あるいは人生という長い道のりをどう勝ち抜いていくかは、自分自身に振りかかってくる問題に対して素早い判断ができるかどうかがポイントになる。
自分の人生は自分だけのものであり、すべてが自己責任なのである。にもかかわらず、右に行くか左に行くかという決断を人に任せきりにしたり、人の意見を鵜呑みにして行動を起こす人が多数いる。
「自分の人生は自分のものである」と確信をもっていい切れるようにならなければ、おそらく自分で描いた夢や目標を達成することはできないであろう。誤った決断は悪い結果につながり、せっかく描いた目標を水の泡にしてしまう。
それでは、誤った決断をしないためにはどうすればいいのだろうか。まず、目標を達成した自分の像を鮮やかにイメージし、自分がそのイメージどおりの像になることを心から望んでいなければならない。
その姿を念頭に置き、次に現在の自分の姿を素直に見直してみる。自分の心のうちも含めて再チェックするのだ。
一切の常識や偏見を捨て去り、素直な自分に戻ることができれば、自分が何を望んでいるのか鮮やかに見えてくるはず。
目標像を描く場所は、自分が素直に望んでいることの延長線上にある。そこに目標像が描かれれば、手に入れるべきものや人間関係が自ずと見えてくる。この作業を素早く実行し、結論を出すのが「決断」なのである。決断は、自分の人生をより豊かにするものである。決断し、実行に移したことは、実現するまで追求し続けなければならない。決断の価値は実はそこにあるのだ。
正しい決断をするためにも、常日ごろから自分なりの現実感覚を磨き、精度の高い情報を選択できる目を養っておかなければならない。正しい決断ができるかどうかは、すべて自分次第である。自分なりの本物の決断力を身につけておきたい。
正しい判断を身につけるためのトレーニング
スポーツ選手というのは、一つひとつのプレーの前に正確な判断を下すことが常に求められる。それは、一つの判断ミスが試合の流れを変えてしまうことがあるからで、一点を争うような場合であれば、勝負を決定してしまう危険性も持っている。
それだけに、選手としても自分で判断を下そうとするときに、それが正しいのかどうか不安を抱き、その心の中の迷いによって一瞬の判断が遅れてしまうことが往々にしてある。
そもそも人間が下す判断に100%自信の持てるものなど、そうそうあるものではない。スポーツ選手に求められるのは、自分の中で60%ぐらいの確信が持てれば腹をくくり、それで対応しようとする姿勢だ。スピーディな判断が要求されるスポーツの世界では、これがとても大切になる。
60%ぐらいの確信があれば、少なくとも五分五分以上の確率である。そしてより迅速な判断ができれば、万が一その判断が間違っていたとしても時間的な余裕があるので軌道修正もしやすいはずだ。
野球やサッカーなどのスポーツにおいて、一つひとつのプレーの前に、自分をグラウンドのどこにおくかというポジショニングはとても大切だ。このポジショニングと正確な判断能力とは切っても切れない関係にある。