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ドーピングにひっかかる可能性がプロテインやサプリメントでもあるので注意

警告!ドーピング本来病気の治療や健康保持のために使われる薬物が競技能力を向上させることを目的として使用されることをドーピングとよびます。近代スポーツの高度化と科学の発達にともない様々な薬物が乱用されるようになり、スポーツ選手の死亡事故も多数報告され、国際的な社会問題に なっています。

その場では、大した副作用が出ることもなく、記録が飛躍的に向上するのですが、数年~十数年後に、死に至るような「薬害」が発生する危険性が高いのです。

その為、各競技団体、とオリンピック委員会(その他のFIFA等国際競技委員会)ではそのような種類の薬剤を、「ドーピング薬」と認定して禁止しています。

大学や高校に所属している運動部全員が受けるとは限りませんが、国際大会の「入賞者」国内大会でも、それに準じた人と、競技にエントリーした中から、「無作為に抽出」した人について検査します。

何時誰が検査対象に成るかは判りません。
だから、常に潔白でなければならなくなります。
検査には、公正を期すため、立会人同席のもとに二本の容器に採尿しその一方を、国際ドーピング委員会認定の検査所(国内に1か所あります)で検査をします。

残りの一本は、被験者と立会人&第三者が確認して密閉して厳重に保管します。
万が一陽性と判定され、競技者から、異議申し出でが有った場合、保管した検体で再検査します。

ドーピング認定薬は毎年増え、また使用方法も巧妙化するため、検査機関ではその検出技術の開発・改善に大変な労力を強いられています。
風邪薬にもドーピング認定薬が含まれている市販薬が有り、競技者、スポーツドクターはそのような情報にも敏感に「薬」の服用に細心の注意が求められます。

ちなみにドーピング反応は、レースの朝、ブラックコーヒーを飲んでも陽性反応でます。
今回のオリンピックで、有名選手の多くの怪我について話題になりましたが、オリンピック選手やその他ドーピング検査をしっかりやっているスポーツ選手は、普段の日常から、一般の人以上の制約を受け、その上で厳しいトレーニングを行っています。

その為風邪などの病気に非常にかかりやすいのですが、一般の風邪薬に含まれる禁止成分は、カフェインのことで、風邪薬の有効成分の副作用で眠くなるのを防止するため、配合されています。

だからスポーツ選手はちょっと風邪ひいて薬を飲むのも、専門医に処方を頼むそうです。
ところで、普通のお茶やコーヒーは?というと、実は濃いのを飲むとやっぱり過剰摂取になることもあるので、なるべく飲まないそうです。
スポーツ選手も大変ですね。

ちなみに、カフェインの検査って、競技終了後尿検査でおこなうそうです。スポーツして汗をかいた後なので、おしっこはなかなかでないし、かといって、成分が薄くなると正しい検査ができない、ということで、水を飲んだりはできないそうです。
スポーツ選手ってほんと大変ですね。


プロテインでもドーピングにひっかかる
プロテインはドーピングにひっかかる? プロテインの原材料は食品ですから、ドービングの心配はありません。たとえば明治製菓が製造するザバスシリーズでは、日本アンチドービング機構(JADA)のスポンサーになっており、すべての商品がJADA公式認定商品となっています。

禁止物質に指定されるようなものは一切使用していないことが保証されていますので、安心して使用できます。ただし、これは正規販売のサプリメントについて言えることで、すべてのサプリメント(海外製品含む)について言えるわけではありません。

サプリメントとドーピングの問題は、いつの時代もついてまわるむずかしい問題のひとつです。なぜなら、本人がサプリメントのつもりで摂取していても、ドーピングにひっかかってしまう可能性はゼロではないからです。以前、シドニーオリンピックに出場した海外選手で、サプリメントを摂取したためにドービング反応が出てしまったことがありました。
栄養補助食品だと信じていた選手に非はなくても、サプリメントを製造していた会社が禁止物質を使用している可能性もあり得るのです。

また、2002年に国際オリンピック委員会が世界中のサプリメントを調査したところ、全体の約15%の商品に、筋肉を増強するような禁止物質(ステロイドホルモン等)が入っていたという報告がありました。これを憂慮した国際オリンピック委員会は、各国のオリンピック委員会に「サプリメントの品質管理に注意するように」、との通達を出しています。

その意味で、アスリートは慎重にサプリメントを選ぶ必要があります。とくに個人輸入や通信販売などで、海外のサプリメントを取り寄せる場合は注意が必要です。もし不安な場合は、信頼するドクターや栄養指導者などにアドバイスを求めると良いでしょう。

禁止物質
興奮剤 疲労感がなくなる、緊張感をやわらげる、気分が高揚して集中力や闘争心を高めるなど

アミフェナゾール、アンフェタミン類、カチン*、カルフェドン、コカイン、エフェドリン類*、フェンカンファミン、メソ カルプ、メチルフェニデード、モダフィニルなど(*尿中濃度が規定量を越えた場合を陽性とする)

麻薬性鎮痛剤
怪我や故障による激しい痛みを抑える、不安 緊張 疲労感

ププレノルフィン、デキストロモラミド、ジアモルヒネ(ヘロイン)、メサド種類、モルヒネ、ペンタゾシン、ペチジンなど

カンナビノイド
痛覚の低下、多幸感などハシシュ、マリファナなどのカンナビノイド

Sタンパク同化剤
男性ホルモンによるタンパク同化作用で、筋肉を増強する

種類 タンパク同化男性化ステロイド剤(テストステロン、アンドロスタジエノン、ボラステロン、クロステボール、ダナゾール、ドロスタノロン、フルオキシメステロンなど)※ およびその他の物質であって類似の化学構造または類似の薬理効果を有するもの、その他のタンパク同化剤(クレンブテロール、ゼラノール) ペプチドホルモン β 2作用剤 抗エストロゲン作用剤 隠蔽剤 糖質コルチコイド

ドーピング後遺症
後遺症については、睾丸の萎縮、小さくなる(勃起しない)、乳首が女性化する、頭髪が抜けて禿げる、物凄く怒りっぽくなったりウツで自殺したくなった り・・・と精神に異常をきたす、急激な筋肥大から関節が耐えられなくなって怪我をする、体中にニキビが出来る、肝臓が弱る事から起きる倦怠感や顔がドス黒くなる、心臓疾患(場合によっては心臓麻痺で死亡)・・・・など様々です。医学は日々進化してますし、それらの副作用を抑える薬もありますが、知識が必要です。



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