初めてのスポーツバイクにおすすめのクロスバイクの後悔しない選び方
初めてのスポーツバイクとして人気のクロスバイク。
ラクな乗車姿勢で街中を軽快に走るのに最適。ちょっと太めのタイヤは、段差などでも安心だ。もちろんサイクリングロードでも快適
「クロスバイク」とは、もともとロードバイクとMTB(マウンテンバイク)の「クロスオーバーバイク」として登場したもの。つまり、両者のいいとこ取りをした自転車なのだ。
たとえばタイヤ。外径はロードバイクと同じ約700ミリと大きめで、ホイールが1回転したときの進みがいい。しかし幅はMTBに近い28~38ミリといった太めになっているのが大半だ。歩道の段差やちょっとした未舗装路でもパンクしたりタイヤが取られたりしにくく、安心して走れる。
ハンドルはMTB同様のフラットタイプ。ブレーキは、太いタイヤが装着可能で制動力に優れる「Vブレーキ」採用モデルが多い。一方、フレームとフロントフォークはロードバイクに似た形状をしている。
クロスバイクができたころは、どちらかと言うとMTBに近く、フロントサスペンションを備えているモデルも多かった。しかし現在は、舗装路での走行性能を重視して、ロードバイクに近いモデルが主流になっている
クロスバイクの選び方
街乗りから自転車通勤、週末のロングライドと、幅広い適応性を持つクロスバイクはエントリーユーザーにとっての最有力候補。それゆえ、各メーカーは全ジャンルの中で最も多くのラインナップを揃えている。シフターの種類
グリップ式
グリップを回すだけで変速できるシステム。いたって簡単な操作方法が魅力。シティ車や内装変速に多い
ダウンチューブシフター式
ダウンチューブにレバーを取り付けられたタイプ。ダブルレバーとも呼ばれる。
サムシフタ一式
1本のレバーを左右に回して変速を行うタイプ。親指で押し、人差し指で引く
ツーフィンガー式
主に親指と人差し指で操作するタイプ。クロスパイクはこちらが一般的
ポイント フロントフォークの種類
カーボン…軽くて振動減衰性に優れているが高価
アルミ…安価で丈夫だが振動減衰性にはやや欠ける
クロモリ…やや重さがあるものの、振動吸収性に長ける
サスペンション…重いが振動だけでなく衝撃も緩和してくれる
タイヤの種類
大きさ
700C(直径約700mm) サイズが多い
太さ
一般的な太さは、28Cや32CCタイヤ(幅が28mmや32mmという意味)
700Cは26インチ(直径660mm)より大きく27インチより小さいという規格。
太さはロードバイク寄りのクロスパイクだと23Cや25C、マウンテンバイク寄りだと40C以上と、選択肢が広い。タイヤの形状としては、溝の入っていないスリックタイヤが基本だが、溝の入ったブロックタイヤもある。
ポイント 着脱が簡単で持ち運びやすい
クロスパイクのホイールはクイックリリースレバーでとめられていて、レバーを緩めるだけで簡単に取り外すことができる。この仕組みはレース中にパンクしたときに車輪ごと交換するためのもの。メンテナンスを容易にし、持ち運びの際にコンパクトになるメリットもある。
タイヤ幅
自分の乗り方に合うタイヤ幅を選ぼう
ラインナップ数が多いクロスバイクでは、その車種の方向性を見極めるためにタイヤ幅をチェックするとよい。幅は25c、28c、32c、35cといった具合に数センチ刻み。スピード重視なら25~ 28c、安定感重視なら32~ 35cあたりがおすすめだ。
ブレーキの種類
Vブレーキ
多くのクロスバイクに採用されている。制動力が高く扱いやすい
ディスクブレーキ
重量こそ重いが雨天時での一定の制動力がある。安価な機械式と高価な油圧式がある
キャリバーブレーキ
ロードパイクに採用されているブレーキ。微妙なコントロールはしやすいが、
絶対制動力は低め
カンチブレーキ
Vブレーキより歴史は古く、ちどりと呼ばれる山形のロープ中央の吊り金具が特徴。泥詰まりがしにくいが、制動力はVブレーキに劣る
フォーク素材
カーボンフォークは完成車で7万円前後から
クロスバイクのフレームはアルミ素材がほとんどだが、フロントフォークの素材はさまざま。比較的安価なのが「クロモリ」で乗り味は優しいが若干重い。「サスペンション」は重いが段差の衝撃をかなり吸収する。「アルミ」は軽量だが硬いため衝撃がダイレクト。
「カーボン」は高価だが軽量かつ振動吸収性に優れる。
変速システム
クロスバイクの変速システムは「外装式」と「内装式」の2種類がある。スボーツバイクのほとんどで採用されている外装式は、軽くて段数も多いが、まれにチェーンが脱落することがある。一方、内装式は多少重量増になるが、チェーンが外れることがないため街乗りメインの方や、メカに疎い方にもおすすめ。
タイヤ幅は好みが分かれるところだが、32c以上で50kmを超えるロングライドはつらい。一方25cだと空気圧調整や段差への対応が多少だがシビアになるので、その間の28c幅がちょうどよい。また腕への疲労軽減なども考えるとカーボンフォークは欲しいところ。
ブレーキの種類
フレームの種類
クロモリ
クロームモリブテン鋼。重量は重めながら、強度や耐久性、乗り心地が良く、安価で加工・修理もしやすい
アルミ
アルミニウムは素材単価が安く加工しやすいため一番多く使われている。しなやかな乗り心地の6000系、強度が高い7000系がある。金属疲労や腐食には注意が必要
カーボン
最も軽量でさまざま主形状を作りやすく、弾力性があるが、高価。ナイーブな素材なため曲がったり割れてしまった場合、修理がほぼ不可能
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