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得意技を磨いて自分に自信をつければビジネスでもスポーツでも成功する

自分の得意技をアピールして差別化をはかる
有能といわれるビジネスマンは、かならず何か他の人が持ち合わせていない得意技を一つや二つ持っているものだ。ビジネス用語的にいえば、いわゆる独自のスキルを身につけているということだ。

人に誇れる仕事の知識・技術があれば、ビジネス社会で勝ち残る確率を高め、会社にとって欠かせない人材として評価される。そのためにも、他人とは違う際だったスキルが必要になる。

ビジネスにおいても、際立った営業力、技術力、商品知識、戦略ノウハウを身につけている人は強い。相手に対するアピール度が違ってくるし、信頼度も高まる。また、万が一、リストラされたり、勤めている会社が倒産の憂目に遭ったとしても、恐らく新天地を探すのはたやすいだろう。

転職する際も得意技があれば有利なことこの上ない。職務経歴書に自分が得意とするスキルを書き連ね、就職希望先の会社にアピールすれば、他の転職希望者より頭一つリードすることができる。技に自信があり、営業もできる人なら、それを活かして独立開業することも可能となる。

それに、まったく同じ仕事を行なっても、他人よりも迅速で完壁にこなせば、自分を際立たせることができる。とにかく人とは違う方法論や発想で仕事を遂行し、自分が組織にとって欠かせない人材になることが、ビジネス社会で勝ち残るために必要である。

それに対して、何の「取り柄」もない人は、なかなかツブしがきかない。雇用する側にすれば人より秀でた能力・知識・技術を持っている人材を採用するほうがメリットが大きいのは自明の理だ。

得意技があれば、いざというとき、わが身を助けてくれる武器にもなるだろうし、ビジネス社会においても自分をアピールすることにもつながる。 このように得意技を持っているのといないのとでは、ビジネスの世界でも人生においても大きく差がついてしまうものなのだ。


自信を身につければ、ビジネスは百戦連勝
職場では精彩を欠く人物でも、得意なスポーツや趣昧の場では生き生きと輝く人がいる。なかには、職場で見るのと同一人物とはとても思えないほど、自信たっぷりにふるまっている場合もある。

このように誰でも、「これなら他人には負けない、誰よりも詳しい」という分野を一つくらいは持っているものだ。最強のビジネスマンを目指すには、まずこうした得意分野を一つでも多く持つことである。そうした得意分野を増やしていくことで、自分の心の中にある自信の層を厚くしていくことができるからだ。

では、どうすれば自分に自信を持つことができるのだろうか。それには、何よりも成功を経験することである。しかし、ただ単に成功すればいいというものではない。目標の高さ、実現への難易度がどの程度のものであるかということや、それに向かってどのくらい熱中し、どれだけの努力をしたかという度合いによっても、成功が教えるものは異なってくる。

簡単なことばかりを繰り返していても、自信には何ら結びつかない。適切な目標を持ち、それに向かって努力し、失敗と成功を繰り返しながら前進するのみだ。 目標は、仕事に関連したものだけとは限らない。

得意なスポーツや趣昧の分野でもかまわない。とにかく一つでも多くの成功を体験し、自信をつけることが大切になる。同じ内容のプレゼンテーションを受けても、自信たっぷりに余裕をもって話す人と、自信なげに話す人とでは、後者に任せたいと思う人はいないはずだ。


得意技を活かすためのトレーニング
「相手の選手と目を合わせた瞬間に、八割方すでに勝負はついている」という言葉を口にするスポーツ選手は多い。八割という数字が少し変化することはあっても、かなり高い割合で、勝負がはじまるその瞬間に、勝敗が決していることになるわけだ。

目は口ほどにものをいうといわれるが、これは相手の目からその勝負に対する自信が読みとれるということだろう。

プロスポーツの世界において、新人選手がチャンスを手にするのは本当にむずかしい。それはその選手よりも実績のある、ほぼ固定されたメンバーで戦ってきているからだ。

つまり、固定されたメンバーで勝ち方を覚えてきて、敗戦からもいろいろ学んできているのだ。言葉を交わす以上に、お互いのことが以心伝心でわかりあっているのだ。

そこにいきなり新人選手が入ってきても、実力以外のバックグラウンドがないので、なかなかとけ込むことができない。どんなに実力があろうと、こうしたチームの見えざる力を理解できるまでは、スターティングメンバーにいきなり名を連ねるというのは困難を要するだろう。

特に新人の場合は、自分の弱点を矯正しようとしたり、できないことを無理にやりがちだ。しかし、こうしたときに本当に必要なのは、チームにとけ込もうとして自分をチームにあわせることではない。逆に、自分の得意技をさらに磨き上げ、それをアピールしていくことでチームに自分の力を認めさせ、なじんでいくことが大事なのだ。

チームのほうでも、新人にいくつもの役割を期待しているわけではない。いくつもの役割を期待されるのは、実際のところ、レギュラーとなった後のことだ。だからこそ、さまざまな役割をこなさなくてはならない前に、人より抜きんでた得意技をつくっていくのが賢明だ。

「あいつはまだ新人だから」という言葉をポジティブにとらえ、得意技を磨く時間だと思って努力することが、実はレギュラーをつかむ近道だったりするわけだ。


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